プログラマーズコミュニティ部の学生が、10月19日(土)、20日(日)に「なら100年会館(奈良県奈良市)」で開催された、全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)の本選に出場しました。
高専プロコンは課題部門、自由部門および競技部門の3部門で行われます。課題部門と自由部門は書類選考による予選審査を通過した作品に対してプレゼンテーションとデモンストレーションを行い、審査員の評価を競います。競技部門は、課題部門や自由部門と異なり、各チームの対抗戦により勝敗を決します。今年度、本校からは課題部門2チーム、競技部門1チームが本選に参加しました。
課題部門のテーマは「ICTを活用した環境問題の解決」です。6月に国内応募40チームの予選審査が行われ、予選を通過した20チームと海外から参加した3チームを合わせて23チームが本選に出場しました。本校からは2チームを応募し、2チームが予選を通過して本選へ出場しました。
平田爽馬さん(電気情報工学科4年)、山本瑞樹さん(電気情報工学科3年)、河本泰尚さん(電気情報工学科3年)、松崎伶音さん(電気情報工学科3年)、高岡優羽さん(電気情報工学科3年)の5名は、「SDCs ―100年続くまちづくり―」と題し、小中学生向けの環境学習システムを提案しました。このシステムの特徴として、工場、ソーラーパネル、家などの様々な形のブロックを置くことで街を視覚的に形成し、映像でその街の環境を反映していきます。目の前のブロックで作られた街の環境が変化していくことで環境問題を感じることができるようになっています。
伊勢巧さん(電気情報工学科4年)、池田翔太郎さん(電気情報工学科4年)、小寺恭平さん(電気情報工学科3年)、森本柊哉さん(電気情報工学科3年)、半林駿典さん(電気情報工学科3年)は、「Noverflow ―ポイ捨てを取り除く―」を提案しました。この作品は、ゴミ箱型のハードをゴミ箱がないところに設置します。ユーザは、スマホアプリからハードの位置を確認でき、捨てるのに最適な(ゴミ箱の埋まり具合等)場所のゴミ箱を案内されます。 ハードの投入口の開閉は制御されている為、違う種類のゴミが混入することを防ぐことが可能となっています。開閉はスマホ等で可能であり、わかりやすいUIで機械が苦手でも安心して操作できることが特徴です。
本選では、初日のプレゼンテーション審査と2日目の2回のデモンストレーション審査、マニュアル審査が行われ、作品の特徴や有用性などをアピールし、「SDCs ―100年続くまちづくり―」は優秀賞(2位相当)、「Noverflow ―ポイ捨てを取り除く―」は敢闘賞を受賞しました。
自由部門は、自由なテーマで独創的な作品が求められています。6月に国内応募56作品の予選審査が行われ、予選を通過した57チームと海外から参加した7チームを合わせ27チームが本選に出場しました。本校からは2作品応募したのですが、残念ながら予選を通過することはできませんでした。
競技部門は、「シン・よみがえれ世界遺産」というテーマで、抜き型を利用して、4値化されたバラバラの画像を最終画像に復元していく競技内容です。同様のテーマは、2011年に開催された一関・舞鶴大会でも実施されています。競技部門には全国高専から58チームが予選を通過し、本選でプログラミング技術を競いました。また、NAPROCK国際大会を同時に開催しますが、海外から新モンゴル高専(モンゴル)、モンゴルコーセン(モンゴル)、香港VTC(香港)、ハノイ工業大学(ベトナム)、タイ高専KMITLの5チームが参加し、合計63チームで競いました。
矢野凌太朗さん(電気情報工学科3年)、川上武琉さん(電気情報工学科3年)、藤井凰貴さん(電気情報工学科4年)の3名が参加して、「random.randint(読み方は、らんだむらんどいんと)」というチーム名で競技に挑みました。初日に行われた1回戦では上位に入賞し、準決勝に進出しました。来年は、テーマが変わるかもしれませんが、決勝に進出できるように頑張って取り組みたいと思っています。
全国大会参加にあたり、舞鶴高専後援会、同窓会、舞鶴市より多大なご支援をいただいたことに深く感謝するとともに、日頃からプログラマーズコミュニティ部の活動にご理解とご協力、ご支援をいただいております保護者の方を含む多くの関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。