2024年6月22日（土）、23日（日）に、和歌山県日高郡のかわべテニス公園で「第61回近畿地区高専体育大会テニスの部（開催校：市立神戸高専）」が開催されました。
最初に行われた男子団体戦では、初戦の明石高専に2-1で勝って、準決勝では昨年優勝の近畿大学高専との対戦となりました。3試合同時に開始され、どの試合も接戦となりましたが、シングルス1とシングルス2を落としたため、ダブルスは打ち切りとなり、今年も残念ながら3位となりました。
個人戦では、男子ダブルスの椿井洋平・鎌野志動ペアが順調に1、2回戦を勝ち上がり、準々決勝では第4シードの奈良高専のペアを6-0で下して、準決勝に駒を進めました。準決勝の相手は昨年度優勝して全国大会でも準優勝の近畿大学高専の奥知・大井ペアとの対戦で、勝てば全国大会出場という試合で終盤まで熱戦を繰り広げましたが、残念ながらあと一歩届かず負けてしまいました。
男子シングルスでは、第1シードで臨んだ城代朔丞君でしたが今年はドロー運が悪く、初戦から厳しい相手との連戦が続きました。それでも毎試合勝負強さを発揮して、順当に決勝まで勝ち上がりました。決勝戦の相手は近畿大学高専の山本選手で、終盤まで接戦を繰り広げましたが、最後は相手の気迫のプレーに押し切られ、残念ながら悔しい準優勝となりました。
また、エキシビションマッチとして行われている女子団体戦は、昨年までは舞鶴高専が3連覇中でしたが、今年は初戦の奈良高専に敗れて3位となりました。
試合結果は以下の通りです。
男子団体戦：3位
（団体戦メンバー：城代 朔丞・椿井 洋平・鎌野 志動・城代 志門・若山 拳斗・中野 揚大）
1回戦
舞鶴高専 2 －1 明石高専
準決勝
舞鶴高専 0 －2 近畿大学高専（勝敗が決まったため、Dは途中打ち切り）
個人戦
男子シングルス
準優勝 城代 朔丞
男子ダブルス
3位 椿井 洋平・鎌野 志動
ベスト8 城代 朔丞・城代 志門，中野 揚大・松崎 瑛太
エキシビションマッチ
女子団体戦：3位
（団体戦メンバー：小倉 夢海・尾田 ほのか・中嶋 華鈴・佐藤 雛子・中居 沙帆）
1回戦
舞鶴高専 0 －3 奈良高専
その結果、男子シングルス（城代朔丞君）が、8月21日（水）～23日（金）に北海道苫小牧市の緑ヶ丘公園庭球場で開催される全国大会に出場することになりました。
大会終了後は他高専の選手と交流する場面もあり、舞鶴女子選手と近畿大学高専男子選手が「ほうれん草ゲーム」で対決したり、優勝した山本選手と舞鶴高専の城代志門君が連絡先を交換したりと、和やかな様子が見られました。また、迎えのバスが到着するまでの間は宿舎の好意で待機場所を使わせていただき、本校学生はトランプなどをして楽しんでいました。
なお、今回の大会は開催校が神戸高専でありながら、会場は和歌山県のかわべテニス公園になりました。これはテニス競技特有の事情によるもので、天候が良ければ基本的に屋外コートで試合を進めていく一方、雨天の場合も想定してコートの準備をする必要があり、昨今は複数面の屋内コートの確保も求められるためです。今回も初日の後半から雨が激しくなってきたため、残りの試合は屋内コートで行われました。例年だと屋内コートの面数が少ないため、各高専顧問の了承の上で2-2や3-3から始める短縮ゲームが導入されるのですが、かわべテニス公園には屋内コート6面を備えた大型施設があり、今年は最後まで1セットゲームで進行することができました。大会中に行われた近畿地区顧問会議では今後はかわべテニス公園での会場固定化（運営は各高専で持ち回り）の可能性が議論され、何年か後に回ってくる舞鶴高専が開催校になった際も、かわべテニス公園での開催になる可能性があります。ただ、和歌山高専の顧問だけは、「会場が和歌山に固定化されたら、うちの学生が他県に遠征することが無くなって可哀そうだなぁ」と呟いていましたが。
舞鶴から和歌山までの移動は、今年も借上げバスを手配していただきましたが、他高専では電車での移動の高専も多くあり、学生を引率する立場としては借上げバスは非常にありがたく感じております。
日頃からテニス部の活動にご理解とご協力、ご支援をいただいております保護者の方を含む多くの関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。
